INTERVIEW

本気で“つくること”が未来の誰かを幸せにする―  ジークスが社員全員でつくった「志(こころざし)」とは?<後編>

【前編】本気で“つくること”が未来の誰かを幸せにする―  ジークスが社員全員でつくった「志(こころざし)」とは?

ジークスはこのほど、社員と会社の目標を共有する「志(こころざし)」を決定しました。最終的に選んだ言葉は「本気で“つくること“が未来の誰かを幸せにする」。今回はこの「志」の中身や策定のプロセス、今後の展開などについて、ジークスの社長である林が2回にわたって語ります。後編では、できあがった「志」に対する林の思いや、キャラクターを活用した社員への浸透施策、今後の展望などについてご紹介します。

半年がかりで「自分たちが仕事をする意味」を表現

編集部
半年間をかけ、「本気で“つくること”が未来の誰かを幸せにする」という言葉がジークスの「志」に決まりました。あらためて、できあがった「志」への思いを聞かせてください。

「志」をひとつの言葉に集約する作業は簡単ではありませんでしたが、社員全員が関わってまとめあげました。その結果、壮大になりすぎない「自分たちの言葉」で策定できたと思います。

この「志」は、社員たちの“つくること”への楽しみや強みにしっかりフォーカスして誰にでもわかりやすく、「自分が仕事をする意味」としてとらえやすい。先日、新卒採用の最終面接で学生に「大事にしている言葉はありますか?」と聞かれた際も、この志を説明したら大いに納得してくれました。僕自身はこの言葉に対して、ネガティブな意見を聞いたことがありません。

編集部
ジークスが掲げるミッション「デザイン力 x 技術力のパフォーマーとしてITを社会に実装する」ともリンクしているんですよね。
そうですね。当社のミッションで掲げている「実装する」という言葉は、「自分たちのつくったもので社会に貢献する」という意味です。デザインや技術などの強みを活かして、未来の社会や周りの人々に貢献する存在でいたい、ということも表現した「志」になったと思います。
志への思いを語る林

キャラクター「本気ちゃん」も活躍! 社員に少しづつ根付く「志」

編集部
「志」ができたことで、社内にどんな影響がありましたか?

2023年末に策定されたばかりですし、大きな変化があるわけではありませんが、「志」がなんとなく自分たちの目指す方向性として認識され、無意識に判断や行動の基準になればいいと思っています。

そして、社員それぞれが「志」へのつながりを感じ続け、新しく加わる人へ自分なりの言葉で語ってほしいです。そういったことが、長く安心して働き続けられる会社づくりにつながれば嬉しいですね。

編集部
「志」を浸透させていく取り組みも始まっているんですよね?

例えば毎朝唱和させたり、社員に押し付けるようなやり方はジークスらしくないので、徐々に社員の心に「志」が染み入っていくような取り組みを行っています。

一つは、2024年3月に実施された年一回の全社研修「ジークスデイ」で社員に配布したピンバッチです。今回決めた「志」にある「本気」という言葉にフォーカスして、デザイン室の若手メンバーがキャラクターを考案。その名も「本気ちゃん」があしらわれたピンバッチは好評で、さっそくバッグにつけている社員もいます。

こちらもデザイン室のメンバーたちが制作した「本気ちゃん」のポスターを社内に掲示する取り組みも始めています。PCの壁紙にする案もありましたが、ポスターにすることで、意識していないときに目に飛び込んでくるようにしました。また、アドオンアプリを活用し、Slack上で社員同士が「キャンディー」をやりとりして交流する仕掛けも考えています。

社員みんなでつくった言葉なので、こうして仕事の空間の中にある「志」や「本気ちゃん」に日々触れていくことで、社員に根づいていけばいいですね。

本気ちゃんのピンバッジ
本気ちゃんのポスター

「志」を軸につながる、ジークスの未来

編集部
今後どのように「本気で“つくること”が未来の誰かを幸せにする」という「志」を活かしたいと考えていますか?
この「志」は、もともと中期経営計画を見据えて策定しました。今後、この言葉を軸として事業を展開し、組織づくりに派生させていきたいと考えています。当社の事業は現在、請負が主になっていますが、ものづくりをしている人を支援するサービスの提供など、「志」に掲げた“つくること”をさらに強化し、ジークスを強い会社にしていきます。
編集部
「志」は、お客さまに伴走するジークスの姿勢とも重なりますね。
「志」はあくまで社内向けの言葉ですが、私たちがお客さまとの取り組みのうえでさまざまな判断をするときの「根っこ」になるものです。「志」を見た社外の方に、「ジークスって、つくるのが好きな人が集まっているんだな」「ジークスに頼んだら、一生懸命やってくれそう」と感じていただければ嬉しいですね。そこからお付き合いが続いて、「こだわりを持って、丁寧なものづくりをしてくれる」「ちゃんと自分たちのことを考えて仕事してくれている」という信頼に繋がるように努力していきたいと思います。