ジークスでは毎年、リアルで顔を合わせることが少ない東京・大阪・福井の各拠点メンバーが一同に集まり、今期のまとめと来期の目標を発表する研修「ZYYX DAY」を開催します。この会では、メンバー同士が親睦を深めることも大きな目的。その一環として、チームビルドの観点で毎年ユニークなワークショップが開かれます。今回はその際のワークショップを取り上げ、どんな雰囲気のなかで何をやったのか、入社2年目のデザイナー・菅野が現場をレポートします。
なぜZYYX DAYでワークショップを開催するのか?
突然ですが、皆さんの会社ではどのようにチームづくりをしていますか?ZYYXでは、年に一度開催する全社研修でチームづくりのためのワークショップを開催し、社員のコミュニケーションを活性化させる取り組みを行っています。今回はZYYX DAY ワークショップの目的と、当日の現場の様子をお伝えしたいと思います。
このワークショップは、ZYYX DAYの実行委員会メンバーによって企画されます。聞くところによると、普段一緒に仕事をしないメンバーとチームを組んでワークに取り組みながら、他メンバーの意外性を発見したり、コミュニケーションを楽しむことを目的としているそうです。せっかく全社員が集まる場ですし、チーム対抗企画を作って上位入賞チームを表彰したら面白いんじゃない?という流れで、チーム対抗ワークショップが恒例になったとのこと。
初めて会うメンバー同士でも全員が発言・協力して、一緒に課題に取り組もう!がコンセプト。過去にもユニークなワークショップが開催されました。その一例を少しだけご紹介します。
2017年 紙飛行機を遠くまで飛ばすチームはどこだ!?
ハサミ・ペン・A4用紙を使用して3メートル以上飛ぶ紙飛行機を作成し、その数を競うワークショップです。一見簡単そうに聞こえますが、さらに細かいルールが加わることで難易度がグッとあがります。「1人が1枚の紙を連続して折ることはできない、 1度折ったら他のメンバーに渡す」「紙飛行機の先端をハサミで丸くカットする」このような追加ルールがメンバーを悩ませ、会話と協力がなければ、3メートル以上飛ぶ紙飛行機を作成するのは難しそうですよね。
2023年 天まで届け!マシュマロタワー
乾燥パスタ20本をマスキングテープやタコ紐で繋げ、そのてっぺんにマシュマロを一個置いて自立させる、高さを競うワークショップです。去年のZYYX DAYで私も体験しましたが、強度と高さのバランスを考えたタワー作りが大変難しく、メンバーと会話しながら楽しく試行錯誤したことを覚えています。
このように、会話なくして成功できない課題のおかげで自然とコミュニケーションが生まれ、初めて会うメンバーとも信頼関係を築くきっかけの場になっています。ワークショップの後で同じプロジェクトチームにアサインされたら、すぐに意気投合できそうですね。
今年のワークショップ課題は...月面からの脱出?
ズバリ今年のワークショップは「月面からの脱出」という課題でした。もし自分の乗る宇宙船が故障してしまったら...月面の母船から200km離れた場所に不時着した宇宙飛行士が、使用可能な15アイテムの中から生存に必要なものを考えて、優先順位をつけるワークです。この課題に対してNASAが模範解答を出しており、その回答に近いチームが勝利というルール。
各チームは3人1組で構成され、私はデザイナーの先輩と別拠点のエンジニア1名と組むことになりました。普段の関わりが顕著に現れたチームで、いかに3人の意見をかたよらずにまとめられるかが、生存のために重要だと、そんな事を思いながら課題を聞いていました。
まず最初に、個人でアイテムの重要度を考えます。アイテムリストを確認すると「パラシュート」「箱に入ったマッチ」「月面用の星座表」...いかにも生存に必要そうなものから、全く役に立たなさそうなものまでラインナップされていました。しかし、一見役に立たなさそうなものが意外とキーアイテムかも?!などと考えるうちに、冷静な判断ができなくなって袋小路に突入。私一人では到底生存できない...と半ば心が折れかけた時、会話する時間がやってきました。
3人揃えば文殊の知恵と言うように、自分には心強いクルーがいるじゃないか!勝手に希望の光を見ていた私の耳にかすかに聞こえた声が「ぜ、ぜわなですね」ん?よく聞こえなかった。もう一度耳をすますと「全然わからなかったですね」。もう一人のメンバーも「うーん難しいね、菅野くんはどう?」「僕も全然わからないす...」(全滅)数秒の沈黙の後、まずはお互いの考えを述べて整理する方針で、生き残るための話し合いを進めました。
チームでまとめた答えは、まず生きるためには酸素と食事を取らなければならない!ということで、酸素ボンベや食事系のアイテムを上位に。迷子になった時の基本「うろちょろせず、その場にとどまる」作戦で、異変に気づいた母船に見つけてもらう算段でアイテムを並べます。それでも使い方に悩むアイテムは、私が以前読んだ人気宇宙漫画で得た知識でおぎない、漫画の知識なんて全然アテにならないかも〜などと思いながらも、全員で協力してなんとか15個の優先順位を導き出しました。
そしてむかえた結果発表の時。私のチームは特筆するほど高くも低くもなく、生存は不可能そうでした。悲しみ。そんな中、なんと全問正解が1チーム!会場からはどよめきがあがりました。その勝因を聞いてみると「有名宇宙漫画の知識のおかげで正解に辿り着くことができました!」とのこと。たかが漫画と知識をないがしろにした私、一方でその知識をフル活用した優勝チーム......悔しいぃ!!こちらも恒例ですが、優勝チームには景品も出たそうです。
チーム全員で答えを導き出すことの大切さ
今回のワークショップでは、自分の意見を発言し、メンバーの意見も聞いて答えにつなげることが、特に重要な意味を持つと強く感じました。互いにわからない情報をみんなで整理して、考え方や価値観を認めながら一つの答えを出すことが大切で、この姿勢は仕事にも直結します。最近はリモートワークが多く、社内の人とはテキストで会話することも多いと思います。その際の言葉の伝え方、受け取り方なども見直すきっかけになりました。
仕事では3人以上のチームが多く、コミュニケーションはより複雑になると思いますが、このワークショップで得たことを今後は仕事の現場で活かしていきたいと思います。