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キャリアを次のステージへ フルスタックエンジニアの成長ストーリー

今回は、2017年に中途入社したベテランSE、松下が登場。チームやプロジェクトのまとめ役として開発案件の進行を牽引している松下の働きぶりのほか、スタートアップ企業のフルスタックエンジニアからジークスへの転職で、どんなスキルを得てキャリアアップを遂げたのか、過去を振り返りながら語ってもらいました。

「SEは自分一人」の開発環境で力をつけ、ジークスへ転職

こんにちは。ジークスのSE・松下です。私がエンジニアになったのは20代後半。まったくの別業種からの転職でした。プログラマーとしてWebページ制作に携わり6年ほど勤務した後、前職の企業に入ってSEとしてシステムの受託開発をしていました。

スタートアップで従業員3名の会社だったので、お客様折衝や仕様決めの一部を除いて、すべての開発業務をフルスタックでやらければいけない環境でした。自分以外、誰も仕事を進めてくれる人がいない厳しい環境でしたが、できることの幅はどんどん広がっていきました。

社内唯一のエンジニアということは、比較対象がいないので、自分の能力を相対的に測る術がありません。自分のエンジニアとしての市場価値を知りたかったですし、誰かと一緒に開発をしたいという思いがありました。

そんな中、7年勤めたその企業が事業をたたむことになり、紹介でジークスにフロントエンドエンジニアとして入社。2017年のことでした。数名の規模から一気に3ケタ規模の企業に入るので、「どんなふうに活躍できるだろう?」という不安はありましたが、環境が変わることは楽しみでもありました。

実際に働きはじめてみると、「自分が思っていたよりは、ほかのエンジニアと比べて能力的に劣っているわけではない」という自信が生まれました。一方で最初は、自分が把握できないことが、どこかで起こっていることに戸惑いました。そこを自分から見に行かなければいけないのは、開発現場のことは何でもわかっている状態だった前職との大きな違いでしたね。

「SEは自分一人」の開発環境で力をつけ、ジークスへ転職

メンバーを率いて学んだ、エンジニアとしての深い思考と広い視野

入社当初は、小規模のゲーム改修案件などを担当。だんだんと規模の大きな案件に関わるようになり、入社2年目に初めてプロジェクトリーダー(PL)に就任しました。顧客管理・売上管理のWebシステムの開発案件で、15人月程度の規模。正直、自分にリーダーとしての能力が十分備わっているかわかりませんでしたが、引き受けることにしました。「立場は人をつくる」と言いますし、スキルアップもしたかったので、任せてもらえるならやってみようという気持ちでした。

その後もフロントエンドエンジニアとしていくつかの案件に携わりましたが、転機となったのは、入社3年目で担当することになった建築系の業務効率化Webアプリの開発案件です。大規模なこの案件に5年ほど継続して関わる中で、PLを任せてもらうことになりましたが、学ぶことが多かったですね。

メンバーの数が多くなって、改めて自分一人でやるのとは違った難しさがあると感じました。案件を進めていると、リソースとして見込んでいたメンバーが稼働できなくなるなど、いろいろな問題が起こります。それらを乗り越えていくためにはどうしたらいいか、日々考えなければなりません。

今の立場で意識しているのは、よく考えて慎重に決めることです。自分一人なら、たとえ失敗しても困るのは自分だけ。今度は自分が判断を誤れば他のメンバーに迷惑をかけてしまうので、そうした影響も考えて行動する必要があります。これは入社当初からの思考の変化ですし、視野が広がったという点ではスキルアップできて、自分のキャリア形成に影響したと思っています。

エンジニア、チームリーダー、そしてPM/PLとして案件の舵取りをする日々

私は現在、チームリーダー(TL)として部下のマネジメントをするほか、PM(プロジェクトマネージャー)やPLとして各案件の舵取りをしています。現在の担当案件は2件で、PL寄りの活動がメイン。私が日々どんなふうに働いているか、簡単に流れをご紹介します。

朝会

朝はチャットやメールの確認の後、2回の朝会を行います。まずは、案件を一緒に進めるPM/PLとのミーティング。新しく発生したものを含めてタスク全体を見渡し、優先順位付けを行います。その後、10名ほどの案件メンバー全員と朝会を開催。各メンバーへの情報の落とし込みや、それぞれの担当業務の進捗を確認します。

案件の進行

朝会の後は、案件業務を進めていきます。メンバーから上がってきた相談に応じて問題を解決したり、検証・調査のためのコードレビューなど多岐にわたります。現在は管理業務が主で、自らプログラミングすることはあまりありませんが、私がやっている姿を見せて指導する意味で手を動かすことはあります。

お客様折衝

PM/PLとして、お客様との週1回の定例会議にも出席します。進捗報告や情報共有のほか、必要があれば新しい提案をするので、そのためのアウトプットとして会議に向けた資料を作成します。

夕会

メンバーとは夕会も行います。ここでも進捗確認・情報共有を行い、一日が終わります。

案件に取り組むうえでの私の原点は、「お客様の不利益になることはしない」ということ。それに基づいていろいろな判断をしています。受託開発では、お客様と約束した納期がとても重要です。納期に間に合わない可能性があれば早めに察知して、新たにリソースを確保しなければなりません。

だからこそ、日々の進捗確認は丁寧に行います。メンバーとは、オンラインですが毎日顔を合わせるので、一人ひとりが何に困っているか把握していますし、Slackでこまめに声をかけたりして、手をさしのべるようにしています。

現在の案件ではほぼ上流工程にしか関わっていませんが、PM/PLとして自分が決めた設計方針をもとに開発が進み、プロダクトができあがっていくのはおもしろいです。

今は、ジークスの中でもかなり長い期間の開発が続いていて、かつ規模の大きな案件に携わっているので、日々さまざまな課題に向き合わなければならない面はあります。しかし、それを解決に持っていけたときには達成感を味わうことができます。

先ほど、よく考えて慎重に判断することを意識していると言いましたが、私はどちらかというと緻密に計算するよりは、その場で判断するほうが得意なタイプ。フィーリングというか、直感も大切にしています。

エンジニア、チームリーダー、そしてPM/PLとして案件の舵取りをする日々

エンジニアが自分なりに考え、工夫できる環境

ジークスの魅力は、方針や方向を間違えていなければ、自分さえ望めばいろいろなことに挑戦できる環境だと思います。これは、今のサイズ感の会社だからできることかもしれません。まだこれから成長していく企業ということもあり、開発のやり方がガチガチに決まっているわけではないので、自分で考えて工夫しながら仕事ができるのもいいところ。もちろんそれには責任が伴うので、しかるべきところに筋を通す必要はあります。

今後取り組みたいのは「業務の効率化」です。案件内の活動も自分個人としても、そのベクトルは一緒。自分の業務負担を減らす目的もありますし、複数のメンバーで正確に作業を進めるために、業務を細分化するようなメソッドというか、仕組みを整えていきたいです。

自分の成長の一方で、今求めているのは、ものごとの全体像を把握したうえで思考できる人や、相手の意図を汲むようなコミュニケーションができる人です。そういうエンジニアに加わってもらえると、私たちの働き方もさらに変わっていくと期待しています。

ジークスのエンジニアに少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ求人情報もご覧ください。

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