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ジークスがGitLabセレクトパートナーに昇格 ウェビナーやイベントでDevSecOpsの最新知見を発信

開発の効率化とセキュリティを両立し、DevSecOpsを実現するプラットフォーム「GitLab」。ジークスは、2024年4月からGitLabのライセンス販売・導入支援サービスをスタートさせました。7月には、GitLab社から「セレクトパートナー」としての認定を受け、GitLabへの深い知見を発信するイベントも主催しています。今回は、セレクトパートナー昇格までの道のりや、イベント開催の狙い、今後の展開などについて、この事業の責任者に語ってもらいました。

GitLab運用で培った10年間のノウハウ GitLab公認「セレクトパートナー」に

こんにちは。ジークス・新規事業開発室の久保です。今回は、ジークスが新たにスタートさせた、GitLabのライセンス販売・導入支援サービスについてお話しします。

アプリやシステムの開発を手がけるジークスでは、2013年からGitLabを活用してきました。GitLabは、バージョン管理とコードレビュー、CI/CDをはじめとした多彩な機能を有する、DevSecOpsのライフサイクル全体を一元的に管理・支援するプラットフォーム。開発者にとってGitLabの活用は、もはや必須と言っても過言ではありません。

以前から、私たちが持つGitLabを10年以上運用してきた経験と、CI/CDの組織導入に対しての実践知を生かしたいという思いがありました。そこで、GitLabのライセンス販売・導入支援サービスの立ち上げを構想し、2024年4月から本格的に事業を開始しました。

ジークスが当初から目指していたのは、GitLab社のパートナープログラムにおける「セレクトパートナー」。GitLabへの深い知見を有し、ライセンス販売・導入支援を推し進めるパートナーとして、GitLab社が公式にその能力を認めるもので、認定は容易ではありません。

認定を視野に、綿密な事業計画の立案と並行して取り組んだのが、全531機能を日本語で解説した逆引き辞書「すべてのGitLab機能リスト」の作成です。これまでGitLabには日本語の公式ドキュメントが存在せず、私自身も10年間GitLabを使う中で、「日本語の逆引き辞書があれば便利なのに…」と思っていました。そこで、531機能すべてについて、それぞれの概要を日本語で要約し、公式ドキュメントのGoogleによる日本語翻訳へのリンクを設置したページを準備しました。

こうした取り組みがGitLab社にも評価され、私たちが持つデザインやウェブマーケティングにおける強みも認識してもらえたことで、2024年7月、ジークスは国内12社目の「セレクトパートナー」に認定されました。

GitLabセレクトパートナー

初主催ウェビナーも盛況 GitLab社とともにプロダクトの魅力を発信

開発の効率化に役立つGitLabは近年、セキュリティへの優位性がとくに評価されています。不正アクセスやデータ漏洩など、アプリケーションの脆弱性を検出するセキュリティスキャンのプロセスをCI/CDに追加することで、自動的にセキュリティの脆弱性を検出し、スムーズな修正が可能になります。GitLabは、開発とセキュリティ、そして運用をシームレスにつなげるDevSecOpsに欠かせないツールとなっています。

このようなGitLabの魅力やトレンドをより多くの人に知ってもらうためには、ジークス単体の情報発信だけでは限界があります。そこで、セレクトパートナーとしての強みを生かし、GitLab社とともにウェビナーを開催することにしました。

7月25日には、GitLab社から2人のゲストをお招きし、ジークス初主催となるウェビナー「DevSecOps with GitLab」を行いました。当日は、50人もの方々が参加。セキュリティとガバナンスの最新動向や、欧米各国で義務化が進むソフトウェアの部品構成表・SBOM(Software Bill of Materials:エスボム)を活用した脆弱性管理・OSSライセンス管理の手法などについてお話しました。

「DevSecOps with GitLab」のサムネイル

こうしたGitLab社との共同施策が実施できたことからも、ジークスがセレクトパートナーとして高い評価を受けていると感じます。今後も、ウェビナーに限らない、多様なイベントを開催していく予定です。

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2024年秋以降になりますが、オフラインイベントも計画しています。これは開発現場の方々に向けたもので、GitLab新機能などの情報収集の場を作り、認知を広げていきたいと考えています。

ジークスのGitLab利用者は100名以上 知見から生まれる実践的なノウハウを提供

ジークスがGitLabのライセンス販売・導入支援を進めるうえで武器となるのは、10年間GitLabを運用してきた専門性です。バージョン管理とコードレビュー機能を中心に、パートナーを含めて日々150名ほどの開発者がGitLabを使っています。

このドッグフーディングを生かして、今後は当社メンバーのGitLab認定資格の取得を進めていきたいと考えています。「導入支援に携われる有資格者が100名以上いる」体制になれば、圧倒的な力になります。

また、GitLabには前述の通り530以上の機能があるので、ユーザーが単独で利用方法を習得しようとすると、長い時間がかかってしまいます。セレクトパートナーであるジークスの知見を生かせば、お客さまの「これをやりたい」というニーズを伺って、課題に合わせた実践的なノウハウをご提供できます。

私たちが目指すのは、GitLabのポテンシャルを最大限に引き出して、お客さまのビジネスの成長やDXを加速させるパートナー。より多くの企業様にGitLabソリューションを提供し、DevSecOpsの導入をサポートしていきたいです。